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夫の扶養に入る場合の手続きは?
退職して夫の扶養に入ろうと思った時、手続きの方法を調べても意外にも欲しい情報が出てきませんでした。
主婦になる方が減っているせいなのか、当たり前のことすぎてあえて書かれていないのか?
自分で実際に手続きをしてみたので情報をまとめておくことにしました。
大前提として、これは私個人の場合なのであくまでも参考程度に。詳細は会社などにお問い合わせくださいね。
【筆者の条件】
・退職後しばらく働く予定がない
・失業保険を受けない
・退職月が6月〜12月
・退職した会社の給料以外に収入がない
・退職した年の収入が201万を超えている など
退職時に会社側からもらうもの。
雇用保険被保険者証。
雇用保険の被保険者番号を証明する書類です。
退職届を提出後、退職手続き関連の書類を渡されたときに中に入っていました(最終出勤日より前)。
転職の際に新しい会社に提出する必要があるということです。
たとえ主婦になる予定でも、将来また就職するかもしれないので大切に保管しておきます。細長い小さな紙なので無くさないように注意が必要です。
離職票-1、離職票-2。
失業保険を受ける場合に必要な書類です。
退職の手続きの際に、会社側から必要かどうか聞かれました。
失業保険は、主婦になる場合は受け取れないようですが(再就職の意思が必要)、何があるかわからないのでとりあえず発行してもらいました。
発行には時間がかかり、退職日を過ぎてから郵送で届きました。
妊娠して働けないなどの事情がある場合には、失業保険を受け取る期間を延長できるようなので利用したいと思います。
健康保険資格喪失証明書。
健康保険の資格がなくなった日を証明する書類で、同時に退職日の証明にもなります。
新しい健康保険を申請する際に必要になります。
退職日を過ぎてすぐ郵送で届きました。
退職所得の源泉徴収票。
退職金の支払い明細書です。
退職金については退職日から約2週間後に銀行に入金があり、その約1週間後に退職金に関する源泉徴収票が郵送で届きました。
私の場合、退職所得は給与所得とは別に課税されていて退職所得に関しては確定申告の必要はないとのことでした(源泉分離課税)。
なので特に今後使うことはないのかなと思います。
給与所得の源泉徴収票。
1年間の給与と所得税の金額が記載されている書類です。
年の途中で退職した場合、年末調整が行われていないので税金を支払い過ぎている場合があり、翌年2月の確定申告で必要になります。
郵送されてきたのは、退職日から1ヶ月過ぎ(5週間後)くらいで一番遅かったです。
退職後に扶養に入る時の手続き。
古い健康保険証の返却。
退職した会社の健康保険証を返却します。
退職日を過ぎると退職した会社の健康保険証は使えなくなります。うっかり使ってしまわないように注意が必要です。
最終出勤日に返却してもいいですが、有休消化中に病院を受診する可能性がある場合は持っておいた方がいいです。
返却の方法は、職場に直接渡しに行きたくない場合には郵送にできます。
送り状(簡単に日付と名前、「保険証送ります」と記載)を添えて、簡易書留で郵便局から発送しました。
健康保険の手続き。
夫の扶養に入る場合は夫の会社に手続きを依頼します。
夫から夫の会社に扶養の手続きを依頼してもらうと、申込み用紙が届くので必要書類を添えて返送します。
提出期限は退職日から5日以内ですが、郵送の時間があるので、できれば扶養に入ることが決まった時点で夫の会社に依頼だけはしておいた方がいいと思います。
必要な添付書類は、
・夫婦であることの証明(住民票・戸籍謄本等)
・収入がないことの証明
・退職した日の証明
以上の3点でした。
「収入がないことの証明」と「退職した日の証明」は健康保険資格喪失証明書1枚で証明できたりするので、詳しくは旦那さんの会社に確認してください。
退職日を過ぎないと届かない書類があるので(退職証明書・健康保険資格喪失証明書など)、提出はどう頑張っても期限(退職日後5日以内)ぎりぎりになりました。
どうにかならないんですかね?笑
新しい保険証は、申請してから2週間ほどで届きました。(扶養の場合は健康保険料は無料です。)
退職日から新しい保険証が届くまでは、病院の受診が自費になるので予約を入れないようにしていました。
(※自費で払った分も後で手続きをすれば返ってくるので、受診を無理に我慢する必要はありません。)
年金(第3号被保険者)の手続き。
夫の扶養に入る場合は、年金も健康保険と同時に夫の会社で手続きします。
健康保険の書類と同封で申込み用紙が届くので記入して返送します。特に添付書類はなかったと思います(健康保険の添付書類で証明できるので)。
退職日から1ヶ月以内に、国民年金課から「国民年金への切り替えはお済みですか?」の封筒と電話連絡が来ましたが、「夫の扶養に入る手続きをしています」と伝えると連絡が入れ違いになったことを謝られました。封筒も破棄していいとのことでした。
なので国民年金の封筒が届いても扶養手続きをしていれば全く問題ありません。
住民税の支払い。
退職日が6〜12月の場合は、住民税を自分で支払う必要があります。
退職日から約1ヶ月半後に住民税の納税通知書が届きました。
金額は退職の翌月〜翌年5月までの分で合計で10万円以上でした。痛手ですが仕方ありません。
支払いについて、何せ大金を払うのですから、せめてお得な方法で支払いたいと思いました。
・各銀行窓口、市役所窓口
・コンビニ(現金のみ)
・クレジットカード払い(手数料あり)
・PayPayなど請求書払い(残高支払のみ)
簡単なのはコンビニ払いですが、何もポイントがつきません。自宅でクレジットカードでも払えますが、手数料がかなり取られます(手数料負担は支払う側)。
結局、ポイント還元率を考え、支払いはPAYPAYにしました。(クレジットカードが使えないのでお得感はあまりなかったです。)
人によってクレジットカードの条件等が違うと思いますので、ご自身の最もお得な方法をお調べください。
また住民税の支払は、前年度の収入を元に計算されるので、翌年の6月以降も支払いがあると思います(悲)。
追記:翌年6/9に住民税の請求書(前年度収入分を今年度支払う)が来たため、PAYPAYで支払いました。収入がないのに後から請求されるのは心の負担がかなり大きいですね悲。
所得税:翌年2月に確定申告。
退職日の翌年2月に確定申告を行います。
会社員時代以外に収入がなければ払い過ぎた税金が戻ってくる可能性があります(還付)。
最低限必要な書類は、退職した会社から送られてくる源泉徴収票です。私の場合は退職日から1ヶ月を過ぎた頃にようやく届きました。
マイナンバーカードを持っているので全て自宅・スマホで手続きを行いました。
ざっくりとした流れは以下の通りです。国税庁や各社のホームページ等にわかりやすく詳しく書かれていますのでお調べくださいね。
①控除の証明書を取り寄せる。
条件によっては、以下の書類が必要になるので各社・各機関から取り寄せます。
(会社員時代の年末調整の時に必要だった書類です。)
・生命保険料の証明書
・ふるさと納税の証明書
・医療費の領収書(昨年の医療費が10万円以上)など
私は楽天のふるさと納税をしていたので「寄附金控除に関する証明書」を電子交付しました。(2〜3営業日かかったと思います。)
②マイナポータルとe-TAXを連携。
マイナンバーカードと国税庁(納税先)をつなげる作業があります。
連携したら各控除の証明書をマイナポータルにアップロード?します。
これでマイナンバーカードのサイトを通して国税庁に控除の証明書を送れるようになります。
③確定申告書を作成。
国税庁のホームページから画面の指示に従い、確定申告書を作っていきます。
源泉徴収票は写真で撮影すると自動入力できます。
まとめ。
扶養の手続きはいざやってみるとそんなに難しくはありませんでした。
特にマイナンバーカードを使うと、一度も市役所や税務署に出向かずに手続きを終えることができたので便利でした。健康保険証も紐付けできるので、切り替えの微妙な時期でも病院受診ができます。
面倒なことですが、必要なことですので手をつけられるところから早め早めに処理していきたいですね。
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