【退職③】退職の理由を聞かれたら。どこまで話した?上司に伝えた建前と本音。

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退職するまでの流れ。

5年以上勤めた会社を精神的に限界になって退職しました。

私の場合、実際に退職届を提出してから、最終出勤日を終えるまでの流れはこんな感じでした。

退職を伝える前の準備。

退職の申し出はとても勇気のいることですが、退職の意思を伝えてすぐ終わるわけではありません。

必ず「なぜ退職したいのか」「退職日はいつにするか」を聞かれます

現場の雰囲気に流されて引き止めにあったり、退職を伸ばされてしまわないように、

あらかじめ自分の中で以下のことを決めて書き出しておくと良いです。

・差し障りのない真っ当な退職の理由

・退職日

最終出勤日(引き継ぎや有休消化期間

上司に退職の意思を伝える。

退職の意思を伝えたのは、退職日の3ヶ月前、最終出勤日の1ヶ月半前でした。

まだ気力の残っている月曜日の朝一番に、人事権をもつ直属の上司に退職の意思を伝えました。

後に伸ばすほど消耗し、決意が鈍ると思ったからです。

勇気がなかったので呼び出しはメールにしました。(本当は口頭の方がいいに決まっていますが、もう気力が残っていませんでした。)

「お話したいことがありますので、ご都合のいい時間を教えてください」のような、そっけない文面だったと思います。

上司は普段とは違う雰囲気を悟ったのか、すぐに駆けつけました。

別室に移動し、勇気を出して退職の意を伝えました。

理由を聞かれたので、あらかじめ用意していた差し障りのない理由を話しました。

退職日や最終出勤日を決める。

スケジュール 日程

退職の意向を伝えた後は、退職日や有給消化について話し合いました。

退職届に書かなければならないのは「退職日」で「最終出勤日」ではありません。

最終出勤日に関しては、余っている有給や引き継ぎの日数を考えながら上司と相談して決めます。

退職の日程は基本的に私の希望通りになりました。

「引き継ぎの期間を(後任が決まるまで)3ヶ月はとってくれないか」と打診されましたが、あらかじめ自分の中で結論を決めていたので自分の主張を通すことができました。

残っていた有給も全て消化すると伝えました。

会社に拒否する権利はないようで、強く反対されることはありませんでした。

退職届や各種書類を提出する。

退職届は退職の意向を伝えた翌日にすぐ提出しました。

退職届の用紙は、退職の意向を伝えてすぐにその上司を通じて手に入れました。

「一身上の都合」という理由と退職日・署名と日付を記入する、とてもシンプルなものでした。

ドラマのように手書きではなかったです笑。

退職届を入れる封筒は自分で適当に用意しましたが、他の人に見られたくなかったので、表に「退職届」の文字は書きませんでした笑。

どうせ辞めるんだから。「普通は〇〇する」とか円満退職とかもうどうでもいいと思いました。

なるべく自分にこれ以上負担がかからない、一番ラクな最低限の方法を選ぶようにしました。

退職届を出して数日後、退職に関わる書類をいくつか渡されたので記入しました。

関連記事:【退職④】退職後、夫の扶養に入る(主婦になる)場合の手続きの順番や必要書類。

周りに言う&引き継ぎをする。

会話

仕事の引き継ぎをしなければならなかったので、後任となる同僚には早めに話しました。

その他の同僚には、退職日が近くなるまでなかなか言えませんでした

ただ、1人に打ち明けると一気にうわさになって広まりました笑。

上司に伝えた退職理由。

先日、退職の意志を上司に伝えました。

上司を呼び出すのはとても緊張したため、退職理由や退職時期など、上司に伝えることをあらかじめ全て書き出して挑みました。

退職する理由は上司や職場に対する不満をそのまま伝えるのは良くないと聞いたので、なるべく自己都合で差し障りのない理由を伝えました。

往復2時間の通勤距離が辛い。

通勤が電車で往復2時間かかっているのが大きな負担でした。

乗り換えや複数の階段の上り下りがあり、最寄駅から職場までも遠く、将来的に子供が欲しいにしても妊娠して通勤できるのか疑問でした。

都市から田舎への通勤なので満員電車になることはありませんでしたが、もっと近くでも仕事は見つかると思いました。

結婚の準備で忙しくなった。

結婚式など人生の節目となる身の上の都合を理由に挙げるのも説得しやすいと思います。

私の場合は退職を決めたのがちょうど結婚式の準備が始まってきた時期でした。

入籍はしたものの、コロナのせいで両家顔合わせなどを全く行っておらず、コロナも全然終わらないので、もう親挨拶や顔合わせや結婚式をまとめて行なってしまおうという話になり、準備等で一気に負担が増えていました。

二つのことをいっぺんにできない私は、人生で一度の結婚関連行事を片手間ではなくもっと丁寧にやりたいと思っていました。

本当の退職理由。

・・・というのが上司に伝えた建前上の理由です。

でもいくら通勤時間が長くても今まで2年ほど通えたのですし、本当に居心地のいい環境なら遠くても通勤できます。結婚式の準備は仕事の片手間で土日に慌ただしく作業するのが普通だと思います。

上司に伝えた退職理由は事実ではありますが、退職に踏み切った本当の理由ではありません。

上司に伝えられなかった本当の理由はたくさんあります。

残業多、組織として信用できない。

これが一番大きな理由です。

初めて配属された部署は毎月毎日の残業が当たり前で、定時になっても誰も帰らず、残業ありきで仕事がふられているので、もちろん自分の仕事も全く終わらず長年苦しみました。

医療関係の仕事で「働く人の健康を考える」という企業理念を掲げているにもかかわらず、足元の自分の組織で何も達成できていないどころか、むしろ遅れをとっていることに怒りを覚えました。

自分個人のキャパシティが少ないのが一番の原因ではありますが、残業について労働基準監督署から指摘を受けていたり、3年以内の同期の離職率が4割近かったり、組織として問題があることも事実だと思います。

関連記事:【ブラック企業】残業が辛い、しんどい、辞めたい。月45時間以上の残業まみれの日々から抜け出すまでの話。

上司のやる気がない&能力がない。

人事権を持つ上司は、なぜ昇進しようと思ったのかと思うほど、全くやる気がありませんでした。

私から仕事について相談してもまるで聞いてくれず、「いいからやって」と言われます。普段は別の部署にいて、私たちに全く関心がなく、何か問題が起きそれを上から指摘された時だけやってきます。または自分の部署で業務が多すぎてあふれた時に仕事を振ってきます。部下の管理はしてくれないのに仕事の委託先としていいように利用されている気がします。

また同僚と呼べる直属の上司は天然というかいわゆる万年平社員で、上司や他部署と交渉したり現場をうまくマネジメントすることができませんでした。

昇進も全く望んでおらずそれはそれで個人の自由なのですが、あまりにも仕事が成り立たないので「お前の上司をなんとかしろ」と、私がその上司と嘱託さんや現場との板挟みになってしまうことが多々ありました。上司の代わりにマネジメントをやっても良かったのですが、そこまでのガッツもこの組織に貢献したいという思いももはや私にはありませんでした。

就職時から赤字が続いている。

就職してから一度も組織全体が黒字だったことがありません。(これっておかしいのでしょうか??)

毎年毎年お客の数が前年度に比べて▲であることがもはや当たり前です。危機感を感じたのか経営者から「もっと気を引き締めるように」と社員に喚起する文書が出回っていましたが、現場でできる努力はしれていると思います。経営者が経営に失敗しているということなのではないでしょうか。

退職金も就職時より少なく改定され、コロナを理由にボーナスも減りました。これからも手取りがじわじわ減っていくのだと思います。

組織体制が古い、動きが遅い。

組織は意思決定がとにかく遅く、何をするにも本社の許可(郵送による押印)が必要でした。数年ごとに転勤や異動があるので、現場の仕事の経験がない上司もいて話がうまく噛み合わないことが多かったです。

典型的な年功序列で、役職の外れた定年後再雇用の方が、役職の仕事をしないのに知識はあるので「俺の時は〇〇だった」と口出しをしてくるのにも疲れました。

テレワークが導入される気配はまるでなく、2020年5月の初めての緊急事態宣言中もガラガラの電車に乗って通勤していました。

コロナ関連の仕事が怖くてつらい。

コロナが始まった当初からコロナと関わる仕事がずっと続いていました。普段の仕事が減るわけでもなく、フェイスガードももらえず、ワクチンもなく、夏も冬も外での作業であり、使用した服も自宅で洗濯しなければならず、かなりのストレスを感じながら1年ほど頑張っていました。

ようやく1年経ってあまりにも現場の負担が大きいことから業務委託にしようという話になり、その仕事は一旦なくなりましたが、業務の過酷さからか業務委託の方がすぐに辞めてしまい、また再開することになってしまいました。

やっとあの恐怖やストレスから解放されると信じていたのに、もう続けることは無理だと思いました。

退職はできるだけ円満に?

どうせ辞めるなら今までの不満や言いたいことを全部ぶちまけてもいいかもしれませんが笑、私は残念ながらその勇気も相手を言い負かす能力もありませんでした笑。

個人的には、立つ鳥は跡を濁しても濁さなくてもどっちでもいいと思います笑。(私は濁せなかっただけ。)

有給も全部使い切りたいですし、退職金もきちんともらいたい。上司に不満はありましたが、迷惑をかけた人やお世話になった人もたくさんいます。

なにせ私はトラブルが苦手です。どうせ居なくなるのですから、できるだけ自分にストレスがかからないように退職するのが一番ですね。

↓↓私が退職を決断したかった時に背中を押してくれた本です。


日本人は「やめる練習」がたりてない (集英社新書)
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