私は5年以上勤めた会社を精神的に限界になって退職しました。
私の場合、実際に退職届を提出してから、最終出勤日を終えるまでの流れはこんな感じでした。
退職とは、勇気を出して退職届を提出すれば終わりではなく、その後、引き継ぎのため1ヶ月以上会社に通うことになりました。
決してポジティブな理由で辞めるわけではないので、退職するまでの1ヶ月は正直苦痛でした。
退職は「退職届を出したら終わり」じゃなかった
この記事では、退職までの期間が辛いときに、少しでも楽になる過ごし方についてお伝えします。
【非円満】退職までが辛い理由。
仕事のやる気が一気になくなる。
まず、退職を伝えると仕事へのやる気が一気になくなったのではないでしょうか。
私はもともと低空飛行で仕事をしていたので、ついに飛行機がドスンと地に落ちた感じでした笑。
仕事を滞りなく終わらせるとか、上司や同僚との人間関係を良好にするとか、全てがどうでもよくなりました笑。
日々の仕事はもちろんあるので、顧客にも同僚にとっても、愛想もやる気もない態度の悪い人に見えたかもしれません笑。
でも最後の最後に失敗をやらかすわけにいかないので、最後こそ慎重に仕事をしなければならないのがとても苦痛でした。
面倒を起こさず静かに消えたいけど、もはややる気ない
残る人に罪悪感を感じてしまう。
また、辞めることを職場の全員に責められている気がしてなりませんでした。
現場はいつも「人手が足りない」「人がいても能力のある者が足りない」という状況で、自分が去ることで人出不足の部署の忙しさは増すばかり。
申し訳なさのあまり、中途半端に手伝ってもさらに非難の目で見られる気がしました。
あなたはどうせいなくなるんでしょ?
「自分の気持ちの問題」であることはわかっているのですが、罪悪感がどうしても拭えなかったです。
退職までの辛い期間の乗り越え方
どう過ごそうが必ず終わりはくる。
退職を決めた後は辛い日々がまるで延々に続くような気がしますが、この辛い期間には必ず終わりが来ます。退職届を出した以上、これは確実なんです。
仕事を辞めたいと思いながらも、悶々と悩んでいた期間に比べれば、ほんの1〜2ヶ月の引き継ぎ期間などあっという間です。
職場に残る人たちは、自分の今後の人生に全く関係のない人たちです。
退職までの期間をどう過ごし、周りからどう思われようと今後に何の影響もないのです。
適当にサボっていても良いですし、引き継ぎがいい加減でも良いです笑。
転職経験のある夫は「引き継ぎが終わったら車の中でサボって寝てた」と言っていたので、思わず笑ってしまいました。そんな人もいるんです笑。
俺はひまだったから車で寝てたよ笑
嫌いな会社・もう辞める会社に、これ以上貢献する必要は全くないのでただ淡々と仕事をこなすだけです。
退職を決意した自分に誇りを持つ。
退職の決断にはとてもとても大きな勇気が必要だったはずです。
今までの安定を失ってでも辞めたかった。それくらい辛かったんですよね。
苦しみあえぎ、やっと勇気を振り絞ったうえでのようやくできた決断です。誰に何を言われる筋合いもありません。
辞めることを責めてくる人がいたとしたら、それは辞めたくても辞める決断ができない人たちです。
彼らはただ単に辞める人をうらやんでいるだけ。
自分は退職を決意したことに誇りを持ち、堂々としていいのです。
辛い気持ちを第三者の誰かに話す。
退職まで仕事に行くのが辛いなら、職場に関係のない誰かに辛い気持ちを話してみるのもおすすめです。
同僚はみな、自分が辞めることをよく思っていない気がして、誰にも相談しにくいですよね。
私は、ある日罪悪感に耐えきれなくなって、辛い気持ちを夫に話しました。
退職日までが辛い。みんなに責められている気がする。
すると夫は、
気にしすぎ。全ては自分の妄想で、実際は誰にも何も直接言われてないでしょ。どうせ辞めるんだから、適当に過ごしてたらいいじゃん。
と言ってくれました。
苦しい気持ちを自分ひとりで抱えていると、必要以上に悪い方向に考えてしまいます。
職場とは全く関係ない立場の人は冷静な意見をくれるので、信頼できる人に話してみると良いと思います。
誰かに話すとあっさり楽になりました。
最低限の仕事を淡々とこなす。
退職することは決まっているので、時間がかかる仕事・重い仕事・新しい仕事は断るようにしましょう。
新しい仕事が来たら後任の担当者に右から左に丸投げ渡していました笑
「退職日までに終えられないので」などと伝え、あくまでも自分は後任のサポートに徹します。
それ以外に残された自分の仕事は、やる気は出ませんが、最後の最後にトラブルを起こしたくないので、自分のためだと思ってあえて丁寧に行うのがおすすめです。
有給休暇は全消化。
残っている有給休暇は全て使い切るようにしましょう。会社に遠慮する必要はないです。
会社に拒否する権利もないので、強く反対されることはありません。
有給を使わせずに溜めさせたほうが悪い
退職までの辛い期間は、有給休暇で何をするかリストアップして過ごすとワクワクして乗り切れましたよ。
やると意外に心が楽になったこと
身の回りをあえて丁寧に整理する。
退職までにあえて身の回りを丁寧に整理し、心を込めて掃除をするのはおすすめです。
これまでの会社への不満を考えると、会社の備品はそんなにキレイにしなくても、正直そのまま放置して辞めてもいいかなとも思いましたが笑(ひどいですね笑)。
あまりキレイにする気が起きないな
会社を恨む気持ちは自分にとっても負担になるんでしょうね、あえて丁寧に片づけをした方が身が清められ、心がラクになるような気がしました。
ロッカーのホコリを丁寧に掃除し、机もキレイに整頓しました。
しかしどうしてもそんな気持ちになれないなら、無理に頑張る必要もありません。
忘れ物や備品の汚れなどで、退職後に呼び出されるのを避けるためと思って丁寧に片付けするのもありです。
退職時のお菓子を用意する。
少しでも気持ちよく退職できるよう、退職時に関わった人全員にお菓子を用意するのもありです。
出費はかさみますが、お菓子を持っていく口実で、最後に相手の顔をみて話すだけでもかなり印象が違いますし、相手に対して自分の中で気持ちの整理もつきます。
心も時間もあまり余裕がない場合は、王道で確実なお菓子をオンラインショップで購入するのが楽です。
アンリは間違いないし個包装で分けやすい
感謝のメッセージをあえて伝える。
最後に、お世話になった人や謝罪したい人にあえてメッセージを書くのもおすすめです。
会社に不満はあるにせよ、よく考えれば自分に親切にしてくれた人も少なからずいませんか?
面と向かうとうまく伝えられない時は手紙がおすすめです。
本当の気持ちを伝えるのは勇気がいるかもしれませんが、どうせ辞めるんですから、もう相手にどう思われようと関係ないのです。
自分の本当の気持ちはちゃんと伝えたと、自分で満足できることが重要です。
1人でもいいのでそんな感謝と謝罪を伝えたい人に手紙を書くことによって精神的に少しラクになりました。
逆に不満のある相手には手紙を書かないことで抵抗しましたよ笑。
最終出勤日の過ごし方は?
最後に、最終日はどう過ごしたのか私の場合についてご紹介します。
職場によって慣習が違うと思うのであくまでも参考程度で。
私の場合は、引き継ぎはほとんど終わっていたので、やることはだらだらとデスク周りの最後の片付けをするくらいでした。
ひっそりと去るつもりでしたが、最後に部署から花束のプレゼントがあり(形式上です)、最後の一言を求められました。
想定していなかったので、なんとなくありきたりな同じ内容のことを2、3回話してしまいました。
最後に何か話す心づもりはしておいた方がいいかもです。
それからお世話になった部署にお菓子と手紙を配るために行きました。
やはり対面では気恥ずかしさもあり、感謝の気持ちをうまく伝えられなかったので、手紙を書いておいて正解でした。
暖かい言葉をくれる方もいたのでも、自分は皆に嫌われていると考えすぎていたかもと思いました。
気持ちは複雑かもしれませんが、できるだけ円満に退職する方が、自分にとっても精神的にわだかまりを抱えずに済むような気がしました。
終わった頃にはヘトヘト、帰宅時は髪の毛も感情も荷物も、もう全部ぐちゃぐちゃでした笑。
退職までの期間は苦痛で長く感じますが、必ずいつか終わります。
残る人たちの目を気にしすぎずに、ただ淡々とやるべきことをこなしていくだけです。
自分はどうせ、いなくなるのですから。結局はどう過ごしたっていいんです。
最終出勤日を終えた後は有給消化の場合もあると思います。
勇気を振り絞って退職を決意し、退職まで辛い日々を乗り越えた自分へのご褒美です。
仕事で奪われていた時間と気力を使って、今までやりたくても出来なかったことを思い切りできる時間をぜひ満喫してください。
最後までお読みいただきありがとうございました。