霰粒腫とは。
2022年の冬に人生で初めて霰粒腫という種類の”ものもらい”にかかり、その存在を知りました。
霰粒腫とは、目の淵(マイボーム腺)から出ている油が詰まってしまう病気です。
普通のものもらい(麦粒腫)は細菌感染が原因ですが、霰粒腫は目の分泌物の詰まりが原因だそうです。
※細菌感染することもあるようです。
マイボーム腺が詰まる原因は?
霰粒腫の原因は、ストレスやアイメイク、脂っこい食事、ホルモンバランスの変化などが言われています。
ただ私の場合は、それらに心あたりがほとんどありませんでした。
季節が冬で分泌物が固まりやすかったことも影響しているかもしれません。
繰り返して何度もかかる方もいるようですが、私の場合はこれまで一度も霰粒腫を経験したことはないので原因不明です。
霰粒腫になった実際の様子。
少し前から目が痛いなと思い、「いつもの”ものもらい”になったかなぁ」と思っていました。
普段なら病院に行かなくても治ることが多いのでいつも通り様子を見ていました。
またバイキンでも入ったかな?
1日目昼。
1日目夜。
半日でものの見事にパンパンに腫れて、目が開けにくい状態になりました。
これはまずいと焦りましたが、夜だったので受診できませんでした。
2日目。
2日目にこの状態で眼科を受診しました。腫れは少し引きシワができ、右側に何か溜まっているのがわかるようになりました。
3日目。
3日目には腫れは引き、赤みも褐色に近くなっていきました。
病院で受けた霰粒腫の治療。
2日目に病院を受診して初めて、今回のものもらいが霰粒腫であることを知りました。
目の腫れが大きくて気になっていたので、いつになったら腫れが治るのか、どのように治療すればいいのか気になりました。
抗菌剤・ステロイド・軟膏の処方。
医療的には、日常生活に支障がないなら、点眼薬などを使ってゆっくり様子を見ることが多いようです。
病院では抗菌剤・ステロイド・眼軟膏の3種類の目薬を処方されました。
どの薬も細菌感染や炎症反応を防ぐ目的で使われます。
ただ、目の分泌物そのものを減らす作用があるわけではないと言われました。
目薬の点眼が毎日4回必要なことと、眼軟膏を差した後はしばらく視界がぼやけてしまうのが難点ですが、痛みがないのはありがたかったです。
針で突いて分泌物を出す。
霰粒腫を早く治すには、針でつついて溜まっている分泌物を出す場合もあると言われました。
すでに時間が経っているので、
あまり効果は期待できないかもしれませんが・・・。
ただ私の場合は、時間が経っていて大きな効果は期待できないと言われました。
怖かったですが、しこりが気になっていたので針をお願いしてみました。
感覚としては、針で突いて開けた小さな穴から何度か指で分泌物を絞り出しているようでした。
ある程度の痛みはありましたが、我慢できないほどではないくらいでした。
効果は期待できないと先生は言っていましたが、赤みが強く目立っていた箇所が少しなくなったので受けてよかったです。
切開してしこりを取り出す方法もあるようですが、私の場合は手術を受けるほどの大きさではなく、全くおすすめされませんでした。
霰粒腫の予防には目を温める。
病院では目の周りを温め、詰まっている分泌物を溶かすのが有効だと言われました。
ただ、霰粒腫でも炎症がある場合や、同じものもらいでも麦粒腫の場合は、冷やした方がいいこともあるので、病院で確認してからにしてください。
自宅で簡単な蒸しタオル。
急に霰粒腫ができてしまった場合でも、自宅にあるもので簡単に目を温めることができます。
5分ほど温かさが持続されて気持ちがいいです。
ただ、毎回タオルを濡らさなくてはならず、衛生面を考えるとビニール袋も取り替えた方がいいので、毎日続けるにはちょっと面倒です。
もっとお手軽にホットアイマスク。
薬局などで売られている使い捨てのホットアイマスクも使ってみました。
使い捨てなので衛生的で手軽に目を温めることができました。
継続するなら「あずきのチカラ」。
もっと手軽にコスパ良く目を温める方法を探していると、電子レンジで何度も繰り返して使うことのできるホットアイマスクを見つけました。
私が最終的にたどり着いたのはこちらです。
マイボーム腺を研究している先生方が推奨していたので購入してみました。
電子レンジで30秒ほど温めるだけなので管理がとても楽です。濡れタオルのように保管方法に困ることもありません。
また値段もお手頃でコスパがいいです。
250回使えるので、1日2回使ったとしても、冬の間4ヶ月は使い続けることができます。
目を温めるのは、疲れ目にも効果があるので、リラックスもできて一石二鳥でした。
しこりはなくなる?いつ治る?
霰粒腫の大きな問題は、目にしこりが残ってしまう場合があることです。
しこりのせいで視界が遮られたり、目がゴロゴロするのはもちろん辛いですし、何より見ばえが悪いのが気になります。目は小さな箇所でも、意外に目立つんですよね。
数週間で自然に治るだろうと思っていたら、予想外にも1ヶ月を過ぎても硬直状態が続き、体調によって少し膨らんだり萎んだりを繰り返していました。
不安になって病院で先生に聞くと数ヶ月や半年かかる場合もあるということでした。
いつかは治ると思いますが、
数ヶ月や半年かかる場合もあります。
そして1年半経った今。
「いつかは治る」という先生の言葉に少し期待していましたが、
残念なことに、1年半経った今も跡が残る結果となってしまいました。
多分一生残るんじゃないかなとうすうす感じています。
他人から見ると気づかないかもしれませんが、自分では以前と比べて見栄えが明らかに違うので、自分の写真を見た時などは気にしてしまいます。
特に一番困っているのはアイメイクです。しこりの部分のアイメイクがしづらいため、両目で左右非対称になってしまうことに悩まされています。
霰粒腫で後悔していること。
霰粒腫という病気を知らなかったので、しこりが残ってしまった今、当時の軽率な行動を後悔しています。
まず、冬は毎日、目を温めることを習慣にしていればよかったなと思いました。霰粒腫の予防だけでなく疲れ目も癒せますしストレス発散になります。
また、最初の段階で早く病院を受診すればよかったと後悔しています。
そして、しこりができないうちに分泌物を針で突いて出してもらう治療を受けていれば、キレイに治ったのかもしれません。
目はとても目立つ部分ですから、霰粒腫かもと思ったら後悔のないように早めに医療機関を受診していただきたいです。
以上私の体験談でした。最後までお読みいただきありがとうございました。
※ご自身の症状に関しては、必ず医療機関を受診し医師の指示に従ってください。