私は生理の症状が辛いと感じつつ、なんとなく20代ではピルに手が出せないでいました。
周りに飲んでる人がいなくて、存在は知ってたけど手が出せなかった
子供を出産後に、30代前半で初めてピルを飲んでみることにしたので経験談をご紹介します。
ピルを保険適用でもらう方法。
病院に行くタイミングは?
初めてピルを処方してもらう場合でも、生理中の受診は可能なようです。
ですが、ピルは生理がきてから飲み始めることが多いので、タイミングによっては生理中に行くと次の周期まで待たなければならないかもしれません。
がん検診なども行えないため、生理中は避けた方が無難かと個人的には思いました。
飲み始めるタイミングは生理1日目などが多いです。
産婦人科でピルをもらう流れ。
ピルが保険適用になるのは、月経困難症などの治療や症状緩和が目的の場合です。
まず産婦人科を受診し、PMSや生理にまつわる辛い症状に悩んでいることを相談し、ピルの処方を希望します。
ピル外来がある病院がおすすめ
医師の診察を受け、必要と判断されれば、保険適用でピルが処方されます。
生理の症状に悩んでいることを伝えると、あっさり保険適用になりました。(避妊目的では保険適用になりません。)
PMS〜生理の症状に悩んでいるので、ピルを試してみたいです。
わかりました、保険適用で処方しましょう。
思っていたより簡単だった
年齢に関しても、30代前半では制限はないようで特に問題はありませんでした。
エコー検査や血液検査はある?
受診時 | 期間 | 検査の内容 |
初診(1回目) | ー | 診察・内診&がん検診 |
再診(2回目) | 1ヶ月後 | 診察(副作用等ないか問診のみ) |
3回目以降 | 3ヶ月ごと | 診察のみ |
… | … | … |
年1回 | 1年後 | 診察・内診&がん検診・血液検査 |
子宮内膜症などの病気が隠れていないか調べるため、初診では内診(エコー検査)がありました。
長めのスカートを履いていくのがおすすめ
その後は1年ごとに年1回のエコー検査と血液検査を受ける必要があります。
血液検査は会社等の健康診断の結果を見せてもOK
1ヶ月目はワンシートだけ処方され、検査や副作用に問題なければ、2回目からは3ヶ月に1回の受診でまとめて処方してもらえました。
保険適用なら料金はいくら?
下記は私が実際に窓口で払った金額です。
受診時 | 診察・検査代 | ピル代 | 合計 |
初診 | 3,960円 | 1,530円(1ヶ月分) | 5,490円 |
2ヶ月目 | 590円 | 3,060円(3ヶ月分) | 3,650円 |
… | … | … | … |
1年後※ | 約5,000円 | – | 約5,000円 |
年間合計 | 約11,320円 | 13,770円 | 約25,090円 |
費用はできるだけ抑えたいと伝え、薬はジェネリックを選びました。
検査等で特に問題がなかった場合、初診費用や年1回の血液検査等を含めると、保険適用のピルの継続コストは年間約25,090円、毎月にすると約2,090円/月くらいになりそうです。
※費用は病院によって異なります。
低用量ピルの不安や注意点
頭痛や吐き気など具合が悪くなる?
先生には最初の2〜3ヶ月は具合が悪くなる場合があると言われました。
副作用が心配な場合は、夕食後〜寝る前に飲むと、寝ている間に副作用が終わるようなのでおすすめです。
体が薬に慣れるとだんだん楽になっていくそうです。
寝る前に飲むのをおすすめします!
ちなみに私の場合は、副作用はありませんでした。
頭痛薬との併用や飲み合わせNGは?
ピルを飲む場合、サプリや頭痛薬は4〜5時間明けて飲むように言われました。
ピルには飲み合わせに注意が必要な薬や飲み物が意外に多いので、服用前に必ず医師や薬剤師に相談してください。
アセトアミノフェンやアルコール、炭酸水、グレープフルーツなども注意
旅行で忘れた、切れてしまったら?
ピルの飲み忘れが2日目までなら気づいた時に服用し、当日分もいつもの時間に服用します。
前々日 | 前日 | 当日 | 翌日から |
飲み忘れ | 飲み忘れ | 気づいた時 いつもの時刻 | いつもの時刻 |
× | × | 1錠 1錠 | 1錠 |
ただし、飲み忘れが3日以上続くと生理がくる可能性が高いので、旅行中ならナプキンを用意した方がいいでしょう。
次の生理がきてから新しいシートで服用を再開となりますが、詳しくは病院にご相談ください。
3日以上飲み忘れたら病院に相談!
がんリスクが高くなる?がん検診は?
ピルを飲むことでリスクが上がるがんと下がるがんがあると考えられています。
リスクが上がる↑ | 乳がん、子宮頸がん |
リスクが下がる↓ | 子宮体がん、卵巣がん、大腸がん |
リスクが下がるガンもあるから一長一短。
がんを早期発見・治療するためにも、病院から指示される定期検診には必ず行くようにしてください。
年1回は内診でがん検診を受けるように言われています
休薬期間の体調は?
ピルにはホルモン剤を飲まない休薬期間があります。
私の場合は24日間飲み続け、4日間休薬するタイプのピルでした。
休薬期間になかった症状 | 休薬期間にあった症状 |
イライラ、生理痛 | 眠気、中量程度の出血 無気力でだるい、涙もろい |
休薬期間には中量程度の出血がありました。出血は確かに少ないですが、思ったよりもちゃんと生理だなという感じで、3日間くらいはナプキンが必要でした。
また、出血中は生理と同じように、眠気とだるさがありやる気が出ない日が続きました。
いつもの生理がだいぶコンパクトになった感じ
しかし、生理と比べてPMSはなく、イライラすることがほとんどありませんでした。
生理痛もなく、痛み止めは一度も飲まなかったです。
生理の症状が軽く短くなる上、いつくるかが予想でき、ずらすことも可能なのはかなりのメリットだと思いました。
保険適用と自費のメリットデメリット。
ピルは保険適用以外にも自費(全額負担)でもらう方法もあります。
保険適用 | 自費(【ルナルナおくすり便】) | |
目的 | 月経困難症等の治療 | 避妊 |
対面受診や内診 | あり | なし |
オンライン診療 | 2回目以降〜 | ◎最初から |
費用/月 | 2,090円 | 定期プラン 2,937円 おまとめプラン 1,898円 |
年間の総額 (12ヶ月) | ◎約20,590円 | 定期プラン12ヶ月分 36,744円 定期+おまとめ半年ずつ 32,010円※ |
交通費or送料 | かかる | 0円 |
計算したところ、費用に関して年間の総額では保険適用の方が安いことがわかりました。※私の病院の場合です
婦人科に抵抗がない場合や、近くに良い病院があるなら保険適用がおすすめ!
ただし、婦人科に抵抗がある場合や近くに費用が良心的で通いやすい婦人科がない場合は、オンラインピル処方【ルナルナおくすり便】のようなサービスを利用するのもありです。
婦人科行くのってめんどくさいし、なかなか勇気いるよね
はじめてでも安心して診療ができ、すぐに始められて、ポストにピルが届きます。
最後までお読みいただきありがとうございました。